懐古趣味といいものはイイ
複数の写真を見るツールとして、スライドショーがあります。デジカメに付属されているスライドショーにもBGM付きで写真を閲覧できますが、切り替え効果を付けたり、字幕(キャプション)、独自BGMと同期させるにはMovie Makerを使います。
結婚式などのイベント用Movie Makerには10万円もする様々な高度機能を有するツールが市販されています。
Windows Movie Maker2.6(以下はWMM26と略記)はLiveムービーメーカーにない機能を持っており、Windows10でも使いたいと考え、限定つきながら満足いくところまで漕ぎ着けましたので記録に残すことにしました。
WMM26はWindows Vista用に開発されたと記憶していますが、XP,7でもお世話になりました。数多くの切り替え効果を用意してあり、写真を動画風にまとめるために利用しましたが、使いこなすまでには語りつくせないほどの苛立ちを覚えています。
じゃじゃ馬ならし
いいものはイイと謳っておいて、苛立ちもないのですが、何時間もかけて作り上げた作品をチャラにされた時には、誰もが怒り心頭に発することでしょう。
この怒りはソフトが時折、固まってしまい、にっちもさっちもいかなくなったことにあります。タスクマネージャにより、アプリを強制終了するほかなく、再起動すると直前まで作り上げたムービーが消えて再構築が不可能となり、大きな怒りとなりました。
Windows7の最後のサービスパックではこのあたりが改善されたようです。このWMM26はフリーソフトであり、多くを期待することは許されませんので、相手にこちらが寄り添うほかありません。この怒りを鎮めるには小刻みにプロジェクトの保存を行えばよいのです。
ハングアップが起きてアプリの強制終了後、保存されなかったファイルを復元しますかのメッセージが出力されなかった場合は直前に保存したプロジェクトまで戻ってください。
Windows10にインストール
WMM26の動作がWindows10上で動作することは保障されていません。ネットを検索したところ、Windows8以降では完璧な動作は無理と判断しました。おっかなびっくりでWindows10にインストールして、音声、画像、動画を加工・編集して新たな動画を作成できましたので、その顛末を示します。
WMM26をインストールするにはMM26_JPN.msiのWindowsインストーラーパッケージファイルを入手します。Windows7のサポートが終了したこともあり、ウェブからダウンロードできないことがあります。今回は古いパソコンからコピーし、msiファイルを起動してインストールしました。
ウィンドウズ10でWMM26が動作しない機能
Windows10にWMM26をインストールしても完全に動作することはありませんが、幹になる機能は健在のようです。枝葉末節ではありますが、以下に動作しない機能を挙げます。
①プレビュー画面が真っ黒になり表示されない。
②タイトルまたはクレジットの作成の作業のとき、プレビュー画面に表示されない。
③タイトルまたはクレジットの作成の作業にてタイトルやクレジットを追加するとコンピュータに保存できない。
④上の作業により「ムービーを指定した場所に保存できません」が表示される。
⑤画像や動画を追加しているときにも時々、④のエラーに遭遇した。
⑥作業の特定は難しいが、WMM26アプリが固まる。Windows7で起きていた現象がそのまま、出る。
固まるのを避ける策
固まる原因がアプリ側にある場合は、利用者側で改善するすることはできません。代わりに、その現象から避けたり、起きた場合のダメージを少なくすることが得策と言えます。
どうすることもできない前項の①や②は諦めます。この機能を使わなくとも動画ファイルは問題なく保存できます。わずかな曇りをも気にする方は大金をはたいて優良(有料)品を使います。
それはさておき、再現性のある③は使わずに、タイトルなどのテキストを画像化します。「ムービーを指定した場所に保存できません」は、ほとんど追加したデータに問題があります。
どのデータが原因なのかを突き止めるには、小刻みにコンピュータに保存します。前回、正しく保存できて、今回、保存できない場合は、その間に追加されたデータに問題があります。そのデータを削除したり、入手経歴を吟味したりします。
その他に前述したごとく、小まめにプロジェクトに保存を実行します。固まることがバグである場合は基本的に避けようがありません。
終わりに
今回、まとめた内容はすべてのWindows10パソコンに通用するとは限りません。かつて使ったムービーメーカーを蘇らせたい方への独り言です。
フリーソフトを思い通りにすることは難しいです。無料ながら良いところもあるので一方的に非難もできないのならば、悪い面には目をつむって優れたところだけを使うしかないようです。Windows Movie Maker 2.6を切り捨てるには惜しいアプリです。
Windows10でかつて動作した機能が一部使えなくなっただけで、クラッシュが起きたなどの報告は上がってきていません。Windows7で使用した経験がなく、Windows10で初めてWindows Movie Maker2.6を利用するには少し高いハードルですが、限定付きながらでも使いたい方は情報交換しながら自己責任で利用し、その顛末を公開してもらいたいものです。