手水廻し(ちょうずまわし)

前回、江戸時代のトイレ事情について語りました。往時のリサイクルに思いをはせる間にしばし、小休憩をとります。

水洗トイレが普及する前は、トイレの入口に下図のような手洗器を置いてありました。手水(ちょうず)という用語があり、社寺に参拝する前などに手や口を水で清めること、用をたしたあとに手を洗うことを手水(ちょうず)と言い、金だらいや下の真ん中の突起を持ち上げて水を流し手を洗う器をも意味していました。

落語に手水廻し(ちょうずまわし)という演目があり、大阪の客が田舎の旅籠に泊まった折り、女中に「手水を廻してほしい」と頼んだときのひと騒動を題材にしています。

ところ変われば品変わる、知ったかぶりは罪なものと痛快な落語に仕立て上げられています。たらいの水を思い切り飲んでオチとなりますが、今ではレストランで誤って飲んでしまう手を洗うためのフィンガーボウルに似ています。

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