近代までは扇風機やエアコンなどはなく、折々の季節に応じて知恵を使って寒さ・暑さをしのいでいました。今は猛暑の最中ですが、グリーンカーテンは手軽にできることもあり、身近に多くの人が暑さしのぎに採用しています。
かつて庶民は様々な知恵を出し合いました。季節の風物を恐れ敬い、上手に利用しました。アサガオ、花火、うちわ、スイカ、カキ氷、打ち水、風鈴、すだれ、よしず、夏祭り、きも試し、お化け屋敷、金魚、ところてん、浴衣、麦わら帽子、ほおずきなど夏の風物を挙げればきりがありません。
一般家庭で50年前までは電器冷蔵庫などはまだ存在しておらず、冷蔵庫なしの食生活をしていたことは信じられないことです。クーラーを初めて手に入れ、設定温度を18度にして悦に入っていましたが、なんと恥知らずなことをしたことか。
江戸時代は鎖国を敷いていたこともあり、循環型共生社会が確立していました。自然に打ち勝つというより、自然に寄り添って生活しました。
イギリスから始まった産業革命以来、ひたすら、ソレイケ、ヤレイケと突き進んだイノシシの走りにも似た爆走を見つめなおす時期であり、地球資源も限りあることがはっきりし、知恵を絞った生活が望まれます。
江戸時代のリサイクルライフはいまでも手本・見本となる学ぶべきものが隠されているのです。